慢性腎臓病進行抑制に便秘症薬

HOME>腎臓/治療>慢性腎臓病進行抑制に便秘症薬

東北大学と慶応大学の研究者が、慢性腎臓病の進行抑制に便秘症の治療薬ルビプロストンに効果がある事を発見しました。 

慢性腎臓病は、機能低下した腎臓が尿として排出するべき毒素が血中に蓄積することで、腎臓、心臓、脳などの各種臓器に悪影響を及ぼし尿毒症になります。
この症状を軽減することで腎臓病の進行を抑えられると期待されたいました。
また、これまでの研究では、最も悪い尿毒素であるインドキシル硫酸の産生には腸内細菌叢(さいきんそう)が関係しており、慢性腎臓病の人は腸内細菌の環境が悪い方向に変化していることが判明しています。

そこで、研究者が腸内細菌環境を変えるために、便秘症薬でマウスの試験を行いました。
ルビプロストンは、腸液の分泌を増加させて腸内の内容物を移動させる効果があります。

マウスの実験では、ルビプロストンを投与したマウスは、腸液の分泌が増加し腎不全時における腸壁の悪化が改善しました。
また、腸内細菌叢の善玉菌の減少が改善。尿毒素の血中濃度も減少しました。 

これらの結果から、ルビプロストンは腸内環境・腸内細菌叢の変化を介して尿毒素の蓄積を減少させ、慢性腎臓病の進行を抑制するとしています。

腎臓病の人は、腸内細菌を良くする食べ物を意識して食べた方が良いのかも知れませんね。腸まで届くヨーグルトとかサプリメントにも良いのがあるかもしれませんね。 腸内細菌は、200種類以上発見されていて、1000以上の病気との関連が指摘されています。偏った食事やストレスはやはり病気の原因になるんでしょうね。

情報サイト:医療ニュース

酸性食品とは、肉類、魚類、卵、砂糖、穀類ですが、落花生・ビール・白米・パン・チーズ・バターなども酸性食品です。
アルカリ性食品とは、野菜、果物、海藻、きのこ、大豆です。漬け物類(梅干し・たくあん)・ワイン・コーヒーもアルカリ性食品です。